こんにちは巣鴨ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
接着ブリッジは両隣の歯を削らずに歯をつける治療法です。昔から羽がついていることからメリーランドブリッジやエンジェルクラウンなどと呼ばれてました。
2000年代ドイツ、キール大学のカーン教授(Matthias Kern)は片側羽のジルコニア製接着ブリッジは両羽の接着ブリッジに比べ脱離率が少なくドイツの歯科学会では推奨されるようになりました。
現在日本接着歯科学会では接着ブリッジについては噛み合わせや歯の横幅などを考慮し症例によっては弱く推奨される方法として認められてます。
当院でも多く接着ブリッジを希望される患者様が来院されますが今回は前歯以外(犬歯から奥歯)に対して接着ブリッジを行った症例をご紹介します。
接着ブリッジは奥歯でも治療できるか?
ズバリ前歯に比べるとかなり症例は限られます。
なぜなら噛み合わせが前歯と奥歯で異なる噛み方だからです。前歯はものを剪断する能力、奥歯はものをすりつぶす能力があり奥歯同士をぶつけ合い擦り合わすことから接着ブリッジではかなり頻度が高く外れる可能性があります。
また接着ブリッジを歯につける羽の面が奥歯にはありません。
前歯のように裏面のようにしっかりと接着する面積が確保できないのです。
よって当院ではこのように犬歯の裏面を使い前から四番目の歯(第一小臼歯)までが接着ブリッジができる範囲としております。下図は犬歯の裏面を使って接着ブリッジをつけています。
仮歯の段階で外れないことを確認しジルコニア接着ブリッジを作っております。(仮歯など全て込みで20万円)
奥歯の噛み合わせにより向いていない方もいらっしゃいますので詳しくは初診時のカウンセリングでお話しさせていただいております。
もし接着ブリッジが向いていない方は他の治療法もご紹介しておりますので気軽にご相談ください。
注)治療結果には個人差があります。来院回数4回 費用20万円(税別)補償あり
接着ブリッジが難しいと言われた方はこちらの記事も参考にしてください。