神経を残す治療法

Dental Microscope on a background of a modern clinicバイタルパルプセラピー

巣鴨ヴェリ歯科クリニックでは虫歯が深く神経に達する虫歯でも極力神経を残す治療をご提案します。

VPT(バイタルパルプセラピー)はvital(生きた状態で)pulp(歯の神経を)therapy(残す治療)と呼ばれ別名歯髄温存療法とか直接歯髄覆罩法とも呼ばれています。

通常虫歯が深いと基本的には歯の神経をすべて取り除かなければいけませんでした。しかし近年バイオセラミックセメントと呼ばれるMTAセメントが普及したことにより今まで神経を取り除かねばならなかった歯でも神経を残すことができます。

MTAセメントとは

mineral trioxide aggregate の略で簡単に言うと歯科用コンクリートセメントのようなものです。強いアルカリ成分が殺菌効果に働き、治療時に粘性だった物が24時間後にコンクリートのように固まります。体にも悪影響のない安心な成分です。神経の治療をした時の充填剤として、歯に穴が空いてしまった時のリペア剤としてそして神経を残すための保護剤として扱われています。

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神経を残す治療の手順

①診察、検査を行い神経を残す治療が可能かどうか診断する

happy female dentist with patient girl at clinicレントゲンで虫歯の進行度を診たり、痛みがあるかどうか、水や空気がしみるか、また噛み合わせが強くないかなども診断に必要になります。

②虫歯を可及的に慎重に除去していく

2A3A0182齲蝕検知液を使いながら虫歯に感染している部分と感染していない部分を見ながら慎重に歯を削ります。レントゲンで虫歯の進行がかなり深い場合はマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を併用して治療を行います。写真は露髄(神経が露出した状態)した状態

③虫歯が深く露髄(神経が露出)した場合、ラバーダム装置を装着し術野が綺麗な状態を保つ。


ラバー露髄

露髄が予想される場合は治療前からラバーダム装置を併用することもあります。ラバーダム装置をつけることで唾液、吐息からでる水分や歯ぐきから出る浸出液など感染するものが治療した場所に入ってくるのを防ぎます。ラバーダムを使うことで治療結果に差がでます。

④生理食塩水で洗浄した後、MTAセメントを塗布する

2A3A0190虫歯をすべて取り除き、術野を生理食塩水で洗浄した後に露髄した場所にMTAセメントを塗布します。

⑤シーリング材をしき詰め物を作る(虫歯がかなり大きい場合は一度仮詰めで様子を見る)

2A3A0193MTAセメントを塗布した後にレジンのシーリング材を敷くことでプラスチックやセラミックの詰め物とくっつきやすいようにします。虫歯がかなり大きい場合は1ヶ月ほど症状を診てから詰め物を作ります。

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神経を残す治療法の副作用

①神経の根(根管)が細くなることがあります。

②すべての人に適用はできない

③保険外治療

神経を残す治療法の疑問

Qなんで保険治療ではないの?生活歯髄切断法との違いは?

A子供の虫歯治療ではアペキシフィケーションと呼ばれる神経を部分的に温存する保険治療が行われています。薬剤はMTAセメントではなく水酸化カルシウム製剤が使われていますがこれを成人の患者さんに行うとあまりいい結果が出てきませんでした。これは治療する先生の技量にもよりますが保険治療で扱えるのが水酸化カルシウム製剤のみというところもあります。そのためMTAセメントを扱いまたマイクロスコープやラバーダムを扱う治療は保険治療にはありません。

Q神経を残す治療法の適用症とは?

A まずレントゲン撮影をして虫歯の範囲が神経の場所まで感染してない範囲が絶対的な条件です。お水、冷たい氷や空気を患歯に与え染みていればまだ神経が生きている証拠、何も反応しない場合は死んでしまっている可能性があります。お水にしみている状態でも神経が部分的に死んでしまっていることもあるので鑑別診断にはあらゆる検査が必要です。

Q神経を残す治療法は他にないの?その治療法との違いは?

A神経を残す治療法にドックベストセメント法が挙げられます。ドックベストセメントとは殺菌効果に富んだ銅イオンが含まれるセメントを虫歯部分に塗布し残った神経を助ける方法です。

ドックベストセメントとの違いはバイタルパルプセラピーは虫歯を完全に除去することが条件です。虫歯の神経エリアでの取り残しは歯髄炎になり神経を結局とらなければならなくなります。ドックベストセメント治療は虫歯を残した状態でセメントを塗布します。虫歯の除去量の違いがあります。その他治療法における文献の数に違いがあります。VPT(バイタルパルプセラピーの略)治療における文献ではトロント大学歯内療法学教授フリードマン教授 、ロマリンダ大学歯内療法学教授Dr.Torabinejad(トラビネジャッド先生)

など他にも名だたる歯科医がVPT治療の文献を載せています。

Q保証はあるの?

A当院では5年間の保証を設けております。5年以内であればもし万が一歯髄炎(神経が感染してしまった状態)になった時でも詰め物代は当院の方で負担いたしております。

神経を残す治療法の料金

巣鴨ヴェリ歯科クリニックでの神経残す治療では

MTAセメントの使用1万円(消費税別)

詰め物プラスチックの場合3万円(消費税別)

セラミックインレーの場合5万円(消費税別)

で行っております。したがって総治療費は合計4〜6万円(消費税別)いたします。

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