ヴェリ歯科クリニック
巣鴨駅から徒歩2分 一般歯科・矯正歯科

ひどい虫歯と矯正治療の治療(40代女性)

ホーム » ひどい虫歯症例集 » #ひどい虫歯 » ひどい虫歯と矯正治療の治療(40代女性)

開咬症(オープンバイト)とは?

上下の前歯同士が噛んでいなく、奥歯のみで噛んでいる状態のことを開咬症、英語ではopenbiteと呼んでいます。写真のように前歯が噛んでいないのが特徴です。

開咬症(オープンバイト)とは?

原因は様々ですが主に遺伝的なもの、舌を突出する習慣癖によるもの、扁桃腺肥大によるもの、慢性鼻炎による口呼吸によるものなど様々です。また舌がそもそも大きい巨舌症の方もオープンバイトになる原因の一つです。

開咬症(オープンバイト)になると奥歯を失いやすい?

お口周りの筋肉には咬筋と呼ばれる頬の下あたりにある筋肉があります。人間で一番筋力を発揮するとも言われ100kgの力もでるらしいです。

また側頭筋と呼ばれるこめかみの少し上にある筋肉もお口周りの筋肉の一つです。主に咀嚼筋と呼ばれものを噛んだり顎を動かしたりするのに使われます。

開咬症オープンバイトの方と前歯が噛んでる方(普通の方)を比較するとストレスが働いた時側頭筋や咬筋活動量がオープンバイトの方のほうが過緊張状態が倍以上続いたとの研究データがあります。

つまり開咬症オープンバイトのかたは奥歯に人一倍力がかかるのです。その結果歯周病により歯が少し揺れてる人はもっと揺れてしまい、歯に強い負担がかかるトゥースクラックという歯にヒビが入りやすくなります。

また根の治療などをされた奥歯は強いストレスに耐えれず病気が完治しない場合もあります。

ひどい虫歯の開咬症(オープンバイト)には一般歯科と矯正歯科の両方技術が必要!

特に大きな虫歯もなく矯正治療だけで治るが大半かと思われますが、中にはすでに奥歯が歯科治療で差し歯になってる。またはすでに歯が欠損している方。この方達は普通に虫歯治療をしても噛み合わせは改善されません。また矯正治療をしようとしても奥歯が欠損していたり不適合な差し歯がある状態ではできません。

ひどい虫歯の開咬症(オープンバイト)にはインターディシプリナリーアプローチ(包括的な歯科治療)が必要です。

インターディシプリナリーアプローチとはいわゆる矯正歯科の知識を持った一般歯科、一般歯科の知識を持った矯正歯科の先生が治療を行う、もしくは双方の知識を持った歯科医師が治療行わなければうまくいきません。

例えば矯正の先生はインプラントを歯が欠損している場所のどこに入れるか?という知識はありません。

対し、インプラントの先生もどうやって歯をそろえていくのか?前歯を何ミリ下げるのか何度下げるのか?抜歯した方が綺麗に並べられるのか?と矯正治療の知識はありません。

ひどい虫歯の開咬症オープンバイトの患者様は矯正、インプラント両方の知識がないと治せません。

最初に矯正が必要なのか、先にインプラント治療が必要なのか。これらの問題に歯周病や虫歯、根管治療(神経の治療)が必要かなどの問題が入ってくるとそれぞれの分野の知識を総結集しないとその患者様をうまく治療できません。

ひどい虫歯の開咬症(オープンバイト)の症例

ヴェリ歯科クリニックでは噛み合わせ認定医でありインビザラインプラチナドクターである院長が矯正治療を行いながらひどい虫歯治療も行い包括的な歯科治療を行なっております。

上の写真は開咬症オープンバイトで奥歯が少なく他院にて治療がうまくいかなく当院に来られた患者様です。

奥歯のインプラント治療を行いインビザライン矯正治療を行いました。かけてしまった前歯はラミネートベニアにて修復治療を行いました。

虫歯を治していくという治療技術と矯正治療により歯を並べていく技術、奥歯にインプラントをどこに入れるかを術前に診断し診断用ワックスアップから治療手順をあらかじめ決めていきます。

料理で言うとレシピ、建築で言うと設計図というものです。

まとめ

近年開咬症オープンバイトの患者様は舌根沈下しやすく睡眠時無呼吸症が発症しやすいとの報告もあります。

前歯が当たっていないとアンテリアガイダンス、犬歯ガイドといって理想的な噛み合わせが作れず将来奥歯に負担を受けやすい噛み合わせになります。

もしあなたがこのような噛み合わせで奥歯が一つでもなくなっているのであれば考えてほしいお話しでした。

奥歯を守るためにマウスピースを作ることもおすすめです。マウスピースは保険治療で2〜3000円以内で治療が行えます。

あわせて読む