ヴェリ歯科クリニック
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口呼吸改善体操 あいうべのすすめ

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こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。

突然ですがあなたのお子様が寝ている時、お子様は口で呼吸されていますか?

それとも鼻で呼吸されていますか?

口で呼吸されている方、是非あいうべ体操について知っていただければと思います。

あいうべ体操は福岡のみらいクリニック院長の内科医の今井一彰先生によって発案された方法で、口の周りや舌の筋肉をつける事で、口ではなく鼻で息継ぎをさせる体操です。

小顔になるだけではなく、顎関節症の改善や、免疫疾患の改善にもつながる事から、歯科医としても是非推奨したいトレーニングです。

ここでは口呼吸と鼻呼吸の違い、あいうべ体操そして舌の筋肉トレーニングについてお話ししたいと思います。

口呼吸とは

人間は鼻と口で息継ぎをします。口呼吸はその名の通り口で呼吸をする方法です。

鼻閉感がある方や舌の位置が悪かったり、舌の大きさが極端に大きかったりすると人間は口を開いてより大きく空気を取り込もうとします。

よく朝起きた時に舌が乾いてたり、喉の奥がイガイガしていたり、唇の周りに何かできたりしていませんか?

実はこの口呼吸、あまり良い習慣とは言えません。

対して鼻呼吸はどうなのでしょう。

鼻呼吸とは

鼻呼吸は空気を鼻から取り込みます。鼻の中には鼻毛や鼻の粘膜、鼻水がありこれらがフィルターの役割を担っています。空気はそこを通って肺まで向かうので肺に到達した空気はフイルターにより濾過されたきれいな空気でありそして暖かくなっています。

よく花粉症で鼻がムズムズする時がありますが、実は鼻の粘膜や鼻水には抗体といって免疫防御してくれるサポーターがいるのです。

口呼吸が良くない3つのわけ

口で呼吸する場合体や口の周りでいろいろな変化が出てきます。

1. お口の中の雑菌繁殖

口呼吸では鼻呼吸と比べフィルターと呼ばれるものがありません。

口に入った空気は外の雑菌、そして口の中の歯周病菌や虫歯菌とともに肺に取り込まれてしまいます。

特に口の中で唯一菌を増殖させない機関、唾液がありますが、口を常に開けていることで乾燥して唾液による抗菌作用も期待できない状況になってしまうのです。

結果、口の中の雑菌は多くなり歯周病や虫歯になりやすくなります。

また口内炎も増えていきます。

2. 酸素の取り入れが少ない

口呼吸によって空気は入ってきますが、実は鼻から取り込んだ空気よりも酸素の摂取量は少ないのです。そのため胸式呼吸の早いリズムのため脳に到達する血液の量も少なくなり、成長や発達に影響が出てしまいます。

3. 舌の置き場所が悪くなる

口呼吸で呼吸する場合の多くは、舌を前方へ出して気道路を確保して呼吸するか、舌を後方に移動させ、開口量を大きくさせて摂取するかになります。

その結果、舌の位置が悪くなることにより歯並びが悪くなります。

あいうべ体操とは

①あーと口を大きく開けて叫ぶ

②いーと口を横に広げ叫ぶ

③うーと口をすぼめて叫ぶ

④ベーと舌を大きく出して叫ぶ

①~④を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます。
この体操は、真剣に行うと顎に筋肉が慣れていない方の場合はかなり顎が疲れます。

慣れるまでは、2~3度に分けたて何回かチャレンジしてみてください。

「あいうべ体操」は、しゃべる時より口をしっかり、大きく動かす必要がありますので声を大きく出すわけではありませんので無理は禁物です。

特に顎関節症の方や顎を開けると痛む場合「あー」「ベー」では顎の関節が外れることもあるので回数を減らすか、「いー」「うー」のみをくり返してください。

この「いー」「うー」体操は、関節に負担がかからないため、何回行なっても結構です。

「ベー」がうまくできない人は、大きめのあめ玉をなめて、舌を運動させましょう。

舌運動と甘味の刺激で、脳も活性化します。

(みらいクリニック あいうべ体操 参考)

舌トレーニング海外事情

舌の位置は人それぞれで置き場所が違います。現代の若い方の多くは舌の置き場所が間違っていると言われています。

以前舌の置き場所についてお話ししたことがありますが、今回もあいうべ体操について舌のトレーニングのお話をさせていただきました。

この舌や口の周りの筋肉、顎の使い方をトレーニングすることを筋機能療法と言います。

筋機能療法

筋機能療法は日本ではまだあまりポピュラーではありませんが、アメリカではかなりポピュラーで、歯科や医科とは独立して筋機能療法のカウンセラーのお仕事だけで生計が成り立っているほどです。

以前、ワンアップのCMで瑛太さんの入国審査のシーン『s』、th 『θ』の発音の仕方が取り入れたように、英語では日本語に比べ舌の動きや位置が複雑になります。

アメリカでは英語をしっかり発音通り話せていない場合、ビジネス上不利になります。

すなわち発音の仕方は死活問題になりますので舌のトレーニングはビジネスとして成り立つのです。

日本は世界有数の言語発音が少ない民族ですので舌の動きにあまり重点は置いていませんでしたが、グローバルなこの時代に日本人も英語を流暢に、そして日本語もいい発音で話せれると良いですよね。

舌や口腔周囲の筋肉トレーニングや指導が日本でも今後普及してほしいと思います。

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