ヴェリ歯科クリニック
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顎関節症にきく口内筋マッサージ法

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こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。

顎の中にインナーマッスルがあることみなさんご存知でしたか。

前回はインナーマッスル内側翼突筋についてお話ししましたが、今回はもう一つのインナーマッスル、外側翼突筋についてお話しします。

外側翼突筋ってなに?オススメのストレッチ方法をご紹介

私たちが食事をしたり顎を動かすために使う咀嚼筋。

咬筋、側頭筋、内側翼突筋、そして今回最後に説明するのが外側翼突筋です。この4つが咀嚼筋と呼ばれています。

外側翼突筋は咀嚼筋の中でも非常に繊細な筋肉で、顎関節症や悪い噛み合わせ治療などで痛くなりやすい筋肉です。

ストレッチの前のマメ知識 -外側翼突筋ってなに?どこにあるの?-

外側翼突筋は顎の奥深くに存在するので非常に分かりづらい場所にあります。

上顎のさらに内部にある蝶形骨の一部に外側翼突筋の繊維はくっついて下の顎(下顎骨)の回転軸に当たる先端のコンダイル(関節突起)と呼ばれる場所についています。さらに関節を動かすのに重要な関節円板にもついてます。

このように顎関節の様々な場所に外側翼突の繊維はついていて、その筋肉のつきかたは単的なものではなく複雑に走行しています。

ストレッチの前のマメ知識 -外側翼突筋の働き-

外側翼突は顎を前に出したり、横にずらす時に使う筋肉です。顎を閉じる閉口筋は咬筋、側頭筋、内側翼突筋がそれに当たるのですが、顎を前に横に動かしたりする筋肉は外側翼突筋がメインで働いてます。

それゆえ外側翼突筋が痛んでいると顎を横にずらす時に顎周辺に痛みとして現れるので容易にわかりやすいです。

右側に顎を動かすときは左の外側翼突筋が働き、左側に顎を動かすときは右側の外側翼突が働きます。

噛み合わせで悪くなりやすいわけ

悪い噛み合わせで外側翼突筋が痛みやすくなります。

それを知る上で噛み合わせの仕組みを知る必要があります。

噛み合わせを考えた上で重要なのは、コンダイル(関節突起)と円板の関係です。コンダイルは円板を介して顎関節を動かしています。口を開ける時には円板が大事だと思ってください。

近年、円板とコンダイルの関係が正常かそうでないかの判断、円板とコンダイルが協調しなくなるのは筋肉が関係しているのではないかと言う考えが明らかになってきています。

外側翼突筋は円板を前の方から、そして後ろは弾性繊維が引っ張りあって均衡を保っています。

どういうことかと言うと大抵、顎周りにある筋肉群のほとんど、咬筋、側頭筋、内側翼突筋などは、顎を上げたりするためだけに機能します。つまり食事を咀嚼したり、嚥下(飲み込む)時にしか使わない筋肉です。

それに対して外側翼突筋は顎を動かすためだけでなく、円板を保持し顎の位置を安定させるためにも常に働いてます。

つまり外側翼突筋は顎の咀嚼、嚥下、安静、顎のいかなる状態でも筋肉が活動しているということです。

円板についている外側翼突筋がストレスやダメージを受けてしまうと円板自体もバランスを崩してしまう可能性があるのです。

ここでいうダメージやストレスというのは悪い噛み合わせのことで噛み合わせがずれていることで左右の外側翼突筋が慢性的なねじれや過緊張状態になり痛めることを指します。

外側翼突筋のストレッチ方法

外側翼突筋はインナーマッスルなのでまず直接触ることは不可能です。しかし口の中で外側翼突筋周囲を触れることができます。

内側翼突筋同様非常にデリケートな筋肉で痛めやすいので優しく、そして清潔な指で触りましょう。

グローブや歯科用指ブラシを使うと便利です。爪の伸びている方は控えましょう。

①口を軽く開けます。大きく開けると触れないです。

②左側の外側翼突筋を触る場合は右手の人差し指を使います。

③人差し指を左側の上の一番奥歯を触ります。

④奥歯を触ったらほっぺた側の粘膜との間に指を入れます。指の腹が頬側の方にあると良いです。

口を大きく開けている方は少し閉じると入りやすいです。

⑤一番奥歯と頬の粘膜の間にある周囲、指の上部方向に外側翼突筋が位置しています。

触れることができたら外側翼突筋マッサージしてみよう

指が奥歯と頬粘膜の間に挿入できたらゆっくりと弱い力で頬の粘膜を押しながら抜いてください。指の腹部だけでなく指の側面部から行っても効果的です。決して強い力で押すのはやめましょう。

頬の粘膜の方まで指でマッサージするのは内側翼突筋や咬筋の裏側からのマッサージ効果を期待しています。

まとめ

他の咀嚼筋マッサージ同様に触って痛みがある場合や口の開け閉めで痛みが出る場合は控えましょう。

特に外側翼突筋は非常にデリケートな筋肉ですので押すことで痛みが出る場合もありますので注意して行いましょう。

外側翼突筋は顎の中のインナーマッスルで他の筋肉に比べ重厚でもなく複雑に走行する筋肉ですが、その働きは顎を前や横にずらしたり、円板を介して顎の維持まで担う働きやさんです。

顎を横にずらしてみたり、アイーンと顎を前に出すことで外側翼突筋を意識しながらストレッチする方法も効果的です。

しかしマッサージもストレッチも気をつけて行なってくださいね。

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