顔のエラが気になる方にオススメ!顎マッサージで覚えておきたいこと①

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こんにちは、ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。

『(顔の)エラが張っている』という表現はよく耳にしますね。

このエラとは咬筋と呼ばれる顎の筋肉で、顎周りの中でも一番メインに使っている筋肉です。

人間は口を開けたり閉じたりする時、また顎を前に出したり横に出したりする時など、顎周りについている様々な筋肉を使っています。

今回はエラ(咬筋)についてお話しします。

エラ(咬筋)

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エラは下の顎と頭(頭蓋骨)を結ぶ筋肉です。

下の顎の骨(下顎骨)のエラ部分と頭蓋骨にある頬骨の下部分に走行して筋肉が走っています。

私たちが食べ物を噛み砕き、咀嚼するのに必要な筋肉を咀嚼筋と呼び、咬筋はその中でも主要な筋肉の一つです。

咬筋は下顎骨の外側に張り付いてますので私たちが触ることで確認ができます。

①まずは手のひらを顎のサイドにあててみてください。耳の下の方です。

②手のひらを当てた状態でギュッと噛んでみてください。

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エラが少し動いたのがわかりましたか。これが咬筋です。

咬筋は下顎骨の表側についているので手を添えるだけで筋肉の位置がわかります。

咬筋は2層構造?

咬筋の作りをもう少し細かく診てみましょう。

咬筋の走行する筋束によって表層と深層の2層構造になっています。

表層の咬筋と深層の咬筋では筋肉の走行が異なります。

表層咬筋は頬骨の下にある頬骨下陵と呼ばれるところから下顎骨のエラがあるところまでを走行しています。顔を正面にして頬の下からエラにかけてカタカナのハの字を書くような形に走行しています。

対して深層筋の咬筋は頬骨(ほおぼね)の後ろの方からちょうど真直下に走行します。

もしくは表層咬筋と拮抗する走行です。

表層咬筋が口を閉じたり物を噛みこむ時に働く主要な閉口筋(口を閉じる筋)に対して深層の咬筋は顎を引く時に働きます。

このように筋肉の走行によって顎を引いたり出したりする筋肉が異なっていきます。

咬筋の走行は主に表層と深層で違いますが、それ以外の走行でついているものもあります。

これにより顎の動きが複雑な筋肉によって動いていることがわかります。

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噛み合わせを知る為、筋肉を検査する

私たち歯医者は歯の治療をする時に顎のバランスと歯の噛み合わせによって、顎関節や筋肉にねじれがないかチェックすることがあります。

極端な例えをすると、右半分歯がない人は常に左半分でものを噛むことになりますね。そうなると見えない部分で左の筋肉が張ったり左の顎関節に偏位があったりします。

体の歪みは目で見て判断できるかもしれませんが、顎の歪みは精密に見ないといけません。

顎のバランスを見る一環として顎の筋肉の検査をします。

咬筋の触診法(筋肉の診査)

筋肉を診るときは圧痛(押して痛いか)緊張(張ってないか)動きの幅を主に診査します。

触診は、およそ1kg(800~1200g)の力で筋肉を押して診査します。

筋触診は最初咬筋の深部から始めます。

咬筋深部は先ほどの深層筋の始まりで、顎関節に一番近い所にあり分かりやすい箇所にあります。

咬筋表層部は非常に厚く筋繊維が入り込み、様々な方向で筋肉が走行しているので中央一箇所だけでなく、筋肉の始まり部、終わり部、中央を含めて数箇所診査します。

診査の順番の図

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咬筋のマッサージ法

咬筋のこと少しわかっていただけたでしょうか。

咬筋は非常に咀嚼をする中で重要な筋肉ではありますが、美容や見た目の上でやはり気になる方も多いではないでしょうか。

ここで紹介するマッサージは

  • 顎関節症の方
  • 顎周りが疲れている方
  • 噛み合わせの治療で筋肉にストレッチが必要な方

に効果的な方法です。

また間接的に顎周りがすっきりするので、特にエラのハリやほうれい線が気になる方にオススメです。

ご自宅でできる簡単な咬筋マッサージ法をご紹介します。

このマッサージを行う上で注意したいのは力を込めて行わないことです。

筋肉を痛めつけるマッサージではないので軽く無理なく行ってください。

①顎をリラックスした状態にします。だらっと口を開けてても構いません。

②右と左の手を頬の前に持って行き軽く指を曲げてください。指と指は少し開いてた方が良いです。

③頬の下、鼻のサイドに指の腹を置き顎のエラが張っているところまでスーッと指でなぞってください。正面からカタカナのハの字を書くように。そのまま顎のエラの下まで持って行き首までなぞっても可です。(首リンパのマッサージも兼ねる)

④今度は耳の穴から数センチ離れたところ、頬骨の後ろの方に4指(人差し指から小指)を置き、そのまま真下に指を下ろします。

③や④のマッサージでは指は軽く曲げているため指の腹で筋肉をマッサージすることになります。

⑤これを5回ゆっくり上から下になぞるようマッサージします。

⑥3回今度は下から上になぞりますが最後は指を離すようにして終わります。手を添える向きは同じです。

回数に制限はありませんが、やりすぎないようにしましょう。

咬筋はいろんな走行に走る筋肉であり非常に厚い筋層を持っています。

このマッサージは咬筋の表層と深層の走行に合わせたマッサージを行う方法ですが、途中で痛みが出る人は顎の筋肉にねじれが生じている可能性もあります。

痛みがある方は無理にマッサージをせず一度噛み合わせに異常がないか歯医者さんで診てもらった方がいいかもしれませんね。