噛み合わせを知るために歯医者さんで使う道具

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詰め物や被せ物を作るため歯の治療をするとき歯医者さんでは二つの方針で治療が分かれます。

一つは

このままの噛み合わせを基準にして被せ物を作る場合。

もう一つは

その噛み合わせが正常でない場合基準になるものを参考にして被せ物を作る場合。

今回は私たち歯科医師が噛み合わせの基準となる指標を計測したり参考にする為に使う道具についてお話しします。。

咬合器

咬合器とは被せ物や詰め物を作る時、矯正治療を始める時以外にも噛み合わせを診断する時に使うお口の中の情報を外部で見ることができる道具です。

上の歯型と下の歯型をとり、噛み合わせや虫歯の状況、歯の位置などあらゆる情報を知るのに役立ちます。

咬合器には歴史があり、古くは1800年代より使われていました。

現在咬合器には多くの種類があり、海外や日本をはじめ多くの国で、被せ物作製、矯正治療、入れ歯作製、噛み合わせの診断など様々な用途で使われいます。

半調節性咬合器

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今現在噛み合わせの診断で最もよく使われている咬合器の種類の一つです。生体に近い動きを表現してくれるので、これを活用し上下の歯と顎の動きを診て噛み合わせの診断を行ないます。

半調節性咬合器は上の歯型と下の歯型を咬合器につけ顎の運動が再現するもので、例えば右側に下顎を動かした時の左側の顎関節の軌跡が調節することができます。(平衡側顆路調節)

ちなみに右側に下顎を動かした時に右側も調節できるタイプの全調節性咬合器というものもあり、前に下顎を出した時の顎関節の動きを調節することができます。(矢状顆路調節)

咬合器はこれ以外に

平線咬合器(上下カチカチかませるだけのもの。)

平均値咬合器(顎関節の動きが平均のもの)

自由運動咬合器(上下顎の動きが自由なもの)

が使われています。

フェイスボー(facebow)

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上の歯型と下の歯型を型取りしたあと咬合器に装着しますが、間違った位置につけてしまうとせっかくの咬合器が役に立田鶴、役に立たないどころか診断を誤ってしまいます。フェイスボーは上の歯型を咬合器に正確な位置に付ける道具です。

正確な位置というのは頭蓋(頭の部分)に対する上の歯型の位置であり、フェイスボーはこれを図り、咬合器につけるために使用します。

さらに詳しく説明すると、頭蓋をある平面上の線にしてそれを基準にして上の歯型の位置決めをするのです。

フランクフルト平面

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目の下にある解剖学的な点(眼窩下縁)と耳の穴の上縁の点(耳珠上縁)を結んで横から見た平面で水平基準面として使われます。

噛み合わせた時の横から見た平面(咬合平面)よりも平均で15°高く、この平面を基準にして咬合器に上の歯型をつける。

フランクフルト平面以外に咬合器の種類によってAOP平面(矯正用の写真にて計測)アキシス平面などが基準となります。

手順

  1. 口の中にバイトフォークと呼ばれるものを入れ、上の歯型がガタつかないようモデリングコンパウンド(ワックス)で固定する。歯型が少しついたら一旦外す。
  2. フェイスボーはメガネを大きくしたような柄がありこれを耳の中に入れる。
  3. 耳に入れた後少し柄を前に出す。(耳に入れたまま)
  4. フェイスボーとドッキングしたバイトフォークを再度口に戻し上の歯型に合わせる。
  5. 鼻の付け根を器具で固定したり(ナジオンリレイター)目の下に指示棒をあてがう。
  6. ネジを締めるので患者さんはキュッキュッと音が伝道してうるさく感じます。
  7. フェイスボーのデータ収集はここで終わり、これを使って咬合器に上の歯型をつける。