こんにちはヴェリ歯科クリニックの院長田島です。
テレビを見てると芸能人に限って『この人の歯茎紫色っぽいなぁ。歯茎が黒いな』と感じることはありませんか?
歯茎の色ってどうして黒くなるの?
歯茎の色を改善する治療法についてまとめてみました。
歯茎の色が黒い芸能人はなぜ黒いの?
歯茎がピンク色の芸能人はたくさんいますが、テレビを見ていると
『歯茎の色が紫色、黒色だなあ。』
なんて人、幾人かいらっしゃいますね。
でも現在はそんな方たちも様々な治療を行うことで歯茎の色を改善されています。
黒い方たちの共通点はまず前歯にセラミックの差し歯の治療をしていること。
そして笑った時に歯茎がたくさん見えることがわかります。
ではどうして歯茎が目立つのでしょう。
地上デジタル、4Kで細部まで鮮明に映る
アナログ時代とは違いデジタル画像は細部まで鮮明に写ります。
人間は一番初めに視線を送る場所が目、次に歯(中切歯)を中心とした口元を見るといわれています。
特に口元は顔の中心部なので鮮明にクローズアップされます。
特に笑顔の時、笑って口を開けた時などは私達視聴者の印象に残ります。
芸能人は歯を白くしているため
デジタル時代に入り、多くの芸能人はホワイトニングやセラミック治療を受けて歯を白く保つようにされています。
私たち歯医者さんが判断する限りアジア人の平均的な歯の色A3よりも1ランク上のA2以上の白さを芸能人の皆さんは維持されています。人によってはA1以上の白さの方も多いです。
この白さはホワイトニングやセラミックで治療しない限り作れない白さです。
そのため歯茎が黒かったりすると歯の白さとのコントラストギャップが起こり歯茎の黒さが余計に目立ってしまいます。
前歯を差し歯治療している
昔の芸能人は前歯の差し歯のせいで歯茎が黒ずんでいました。
それは旧式のセラミック差し歯をつけていたことによるものです。
現在はジルコニアクラウンやオールセラミッククラウンが普及して改善されましたが、古い差し歯の金属が溶け込んで歯根や歯が黒く変色してしまうことがあります。
歯根や歯が黒く変色してしまうと歯茎が透けて黒く映ってしまいます。
歯茎の色が黒い原因は何?
では、そもそもなぜ歯茎は黒くなるのでしょう。
それは日焼けと同じメカニズムでメラニン細胞が関係しています。
着色物や金属などの不純物が歯茎の細胞に入ると基底層にあるメラニン細胞がメラニン色素をつくり黒くなる事で起こります。
タバコやステインなどの着色物が歯肉につく
タバコやポリフェノール、着色物が歯茎に入り込み歯茎が黒くなる事があります。
典型的な例として下の写真のように広範囲でやや歯より離れた場所にできるのが特徴的です。
旧式セラミック(金属裏打ち式セラミック)の差し歯をつけている
保険のレジン前装冠、自費治療のポーセレン前装冠は金属のフレーム(裏打ち)にセラミックを焼き付けて作り上げる差し歯です。当時セラミック単体では強度的に弱く多くが割れてしまいました。
セラミックを補強するため金属で作られた経緯があります。
しかし難点として金属成分が歯茎や歯に溶け込んでしまうのです。
結果差し歯の下に限局した場所で紫色や黒い歯茎になります。
歯根の色が変色していて透けてしまうため
金属の冠を長期的につけてたり、また生まれつきに歯が変色している方、歯の根の治療によって起きてしまう方など様々ですが、歯が変色してしまう事があります。
歯根部に変色が起こると歯茎が透けて黒く写る事があります。
こちらのブログで差し歯の製作過程を掲載しております。
まとめ
歯茎が黒くなるのは歯茎の色が黒くなるのは着色物によるもの、金属が溶け込んだもの、歯の根が黒くなってしまった事によるもの。
ですが、歯周病や神経の病気によっても歯肉は変色します。もし自分の歯茎が黒く感じた場合は歯周病や歯の根の病気かもしれませんので一度歯科医院に受診されるといいでしょう。