インプラントやブリッジ以外に歯を作る治療法

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こんにちは、巣鴨ヴェリ歯科クリニックの田島です。

歯が折れたり、虫歯が深かったりすると、歯を残すことができず結局抜歯に至ってしまいます。

抜歯になると残された治療法はブリッジ、インプラント、入れ歯の三つしかありません。ここでは削らないでブリッジのように歯が作れる新しい治療法、シングルリテンションブリッジについてお話しします。

削らないブリッジ

治療法をご説明する前に実際の治療症例を見てください。

患者様M様50代

今まで前歯に部分入れ歯を入れていたが食事の時によく外れる。また笑った時に入れ歯の留め金が見えるということで来院されました。

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前医からは

『治療法はインプラント治療かブリッジ治療しかないが各々の前歯も歯槽膿漏なので長くは持たない。そしてインプラント治療も骨が薄い場所なので難しい。』

とのことでした。

なるべく残ってる歯を削らないで治療したい。インプラントはしたくない。もちろん入れ歯も嫌だ。とのことで来院されました。

治療後の写真です。

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歯をほとんど削らずに三回の来院で終了しました。(初回はお話だけ)

この治療法は海外でもよく行われている治療法でシングルリテンションブリッジと言われます。

削らないブリッジのメリット

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削らないブリッジのメリットは入れ歯、ブリッジ、インプラント治療でできなかったことをほぼ網羅しています。

他のどんな治療法より低侵襲であり低価格であり、簡潔な治療です。

①ほとんど歯を削らない。削ったとしてもごく少量0.3mmほど

シングルリテンションブリッジは失った歯のどちらか片側の歯のみに接着させてブリッジを維持させる治療法です。

片側の歯の裏側にブリッジを接着させやすいようほんの少し削ります。場合によっては削らない場合もあります。

②インプラントやブリッジほど治療期間がかからない

歯を抜歯した後インプラントで最短6か月、ブリッジで最短4か月かかります。審美的な歯を作るならばさらに数ヶ月かかります。

しかし削らないブリッジは抜歯した歯茎が落ち着けばすぐに作れます。

③インプラントやセラミックブリッジよりも低価格

セラミック製の歯を作る場合、都内相場インプラントで一本30〜40万円ほどの金額がかかります。またセラミックでブリッジを作る場合、一本10万×3本の金額がかかります。

削らないブリッジはこれらよりも低価格で制作できます。

④ブリッジやインプラントよりも見た目がよくなりやすい

ブリッジ治療の場合、歯がなくなった場所(ダミー部)を作る時にいろんな工夫をします。3本のブリッジが周りの歯と調和できるよう色を再現したり噛み合わせも考えなければなりません。

インプラントを前歯に入れることはある程度の経験が必要になります。骨がない場合は骨を作ったり、歯茎が足りない場合は歯茎を移植したりと診断によって難易度が増します。

削らないブリッジは他のどんな治療法よりも簡単に行えます。

こんな方に削らないブリッジはお勧め!

①前歯にある歯の一本が抜歯になってしまう方

前歯にある歯が虫歯や歯槽膿漏、破折他残せなくて抜歯になってしまう方が対象です。その時両サイドに歯があればできます。

②入れ歯もインプラントもブリッジもできない方、嫌な方

入れ歯の見た目、違和感が嫌な方、インプラントの高額な治療のこと、歯茎にボルトは入れたくないと思っている方。

健康な歯を二本削ってブリッジはしたくないと思っている方

こんな考えの方は削らないブリッジがオススメです。

③乳歯が残っていて抜歯したくない方(晩期残存乳歯)

永久歯の中に乳歯が残っている方。そして乳歯の下に永久歯が生えていない方。

もし乳歯がグラグラし始めて何か治療法を探しているなら削らないブリッジがオススメです。

忘れてはいけない削らないブリッジの条件!

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ここまでは削らないブリッジについての紹介をしましたがすべての方に治療ができるわけではありません。知っておきたい削らないブリッジの条件を記します。

①噛み合わせが強い方には不向き

削らないブリッジ、またそれが接着している歯に強い負荷がかかる方には向いていません。

強い力が常にブリッジにかかることで外れやすくなります。

②たまに外れてしまうことをご了承ください。

削れないブリッジは歯の裏側で接着しています。ブリッジやインプラント治療と比べると外れるリスクがあるので予め外れる恐れがあることをご了承ください。

③奥歯、歯の横幅が大きい前歯や犬歯は不向き

下の前歯や上前歯であれば側切歯(二番目の歯)がオススメです。

歯の横幅が大きくなるにつれて噛むポイントが増えるので外れるリスクも上がります。

また犬歯は歯が擦れ合うのに重要な役割を担っているため削らないブリッジは向いていません。

削らないブリッジは従来の接着ブリッジとどう違うの?

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削らないブリッジ(シングルリテンションブリッジ)の以前は接着性ブリッジと呼ばれるブリッジがありました。

接着性ブリッジの特徴は両側に羽のような形態があり、失った歯の両サイドに維持を求めるタイプのものでした。

それに対しシングルリテンションブリッジは片方のみです。

片側の方が維持できる

歯は噛むと少なからず沈み込みます。一つ一つの歯でそれが起こります。

接着性ブリッジはダミー部を介し歯と歯をつなぎ合わせる仕組みです。

噛み合うことで微妙な歯の沈みが蓄積し接着しているセメントに歪みが加わりやがて外れてしまいます。

歯に維持を求める場合は1歯のみに限定しなるべく歪みをなくしていこうというのがシングルリテンションブリッジの概念です。

まとめ

歯を削りたくない方、インプラントや入れ歯もしたくない方の治療法をご紹介しました。

治療は個人差もあるので全ての方でできるわけではありませんがこんな治療法もあるんです。

昔はできなかった治療法ですが、セラミックの歯への接着技術が進化した現在に生まれた比較的新しい治療法です。