噛み合わせがずれている時はアゴの中心で噛んでいないから?

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私は噛み合わせがずれていると思っている方、「どこで噛んでいるのかわからない」と思われている方。

もしかしてそれはアゴの中心で噛んでいないからかもしれません。

アゴの中心て何?そもそもアゴに中心なんてないよ。と思いますよね。

今回はアゴの中心で噛み合わせに影響がでることについてお話しします。

アゴの中心とは?

中心という言葉を辞典などで調べると一般的に図形のちょうど真ん中に位置する一点のことを指します。また物体の重心のことも中心と呼ばれます。

それとは別に

「体の中心部を使ってバランスをとる」

の中心のように物体的な使い方ではないものもあります。

アゴの中心もその一つでアゴの真ん中のことを言っているわけではありません。

アゴの中心のことを中心位と言います。中心位はいい噛み合わせを知る上で欠かせない存在です。

いい噛み合わせを知る為に知っておきたい中心位

中心位は以下のことを満たしていなければなりません。

  1. アゴがリラックスした時にゆっくり上下の歯を閉じて均等に歯が接触すること。
  2. 1.の状態の時、アゴの関節が正しい場所に位置していること
  3. 2,の状態の時、アゴの筋肉にねじれや痛みなどがないこと

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中心位と今噛んでいるかみあわせ

アゴをリラックスして閉じた時に上下の歯が均等に接触し、かつその時のアゴの関節が正しい場所に位置できることを中心位と言います。

患者さんの噛み合わせを中心位と今噛んでいる位置とで比較すると

中心位=今噛んでいる噛み合わせ

であれば理想的でありかみあわせに問題は出にくいです。しかし多くの場合は

中心位≠今噛んでいる噛み合わせ です。

中心位と今噛んでいる位置がズレすぎていると噛み合わせに不調がでてきます。

どうして中心位でないと噛み合わせに不調が出るの?

今噛んでいる噛み合わせが中心位とかけ離れている場合、アゴは筋肉や関節を使って上の歯と下の歯が現状噛みやすい位置で、噛めるよう設定します。

脳が無意識に今噛める位置に筋肉や関節を使って噛ませることをエングラム、またはプログラミングといいます。

エングラム、プログラミングについてはこちら

次第に筋肉や関節は不安定になり疲労が溜まります。やがて口の開け閉めが苦痛になったり痛みが出たりします。

何年も何十年も不安定な位置で噛むことが続いてしまうとアゴの骨が削られて小さくなったり、慢性的な首、眼、肩こりが起きてしまいます。

中心位と今噛んでる噛み合わせのズレはどうやってわかる?

今噛んでる位置と中心位の噛み合わせの記録をとり模型で比較します。また咬合器と呼ばれる噛み合わせを診るための装置には噛んでいる位置と中心位とのズレが実際にどれくらいずれているかわかるものもあります。

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しかし長年噛み合わせがずれてしまった方は簡単に中心位の記録が取れない場合もあります。慢性的に凝り固まった筋肉や変形してしまった関節が重症であればあるほど難しいです。

その場合はまず関節や筋肉をリラックスさせるためのマウスピースを数ヶ月はめてもらいます。

そして筋肉の緊張がなくなると中心位は記録しやすくなります。

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噛み合わせのズレはどうやって治療するの?

「中心位と今噛んでいる位置がずれていることはわかったけどそのあとどう治療するの?」

答えは中心位で噛む位置に設定して歯を治療するだけです。

治療は患者さん一人一人で異なります。

歯にプラスチックを詰めて終わりの方もいますし、矯正治療をしたり悪いかみあわせの差し歯を全部交換しなければならない方もいます。

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まとめ

中心位の事なんとなくご理解いただけたでしょうか。中心位はアゴの真ん中ではありませんからね。

多くの方は中心位≠今噛んでいる位置ですが、そのズレ幅が大きいと肩こりや首こりがひどかったり顎関節症が起こったりします。