こんにちはヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
いろんな歯の治療で噛み合わせが合わなくなったり、顎がずれてしまった方。
『自分が噛んでいるところは本当にあっているのかな?』なんて思いますよね。
そんな時に知ってほしいキーワードで『中心位』という言葉があります。
上の顎と下の顎が噛んだ時に顎の中心で噛んでいることを中心位と言います。
って顎の中心て何?と思っている方。
下の顎の付け根の部分を課頭、コンダイルと言います。コンダイルが入る受け皿のことを関節窩と言います。
上下の歯が噛んだ時にコンダイルと関節窩の関係が定位置にあることを中心位と言います。
コンダイルが関節窩の前上方にある関係が現在中心位と言います。
というのも中心位は1970年代にようやくわかったのです。それまで中心位は関節窩の後方だったり上方だったりと二転三転していました。
顎がずれたり、噛み合わせの悪い差し歯などがある場合は噛んでいる場所が中心位ではない位置でコンダイルと関節窩の関係ができます。
その結果、神経や筋肉、また歯に何らかのストレスがかかります。
歯が欠けたり、虫歯になったり、歯周病になったりします。
たくさん虫歯を放置したり、詰め物が不均一な場合、噛み合わせに何らかの異常が起こります。
中心位を知ることで本来の噛む場所を探せます。マウスピースや矯正、差し歯治療にも中心位は活用されます。
もしよくかんでいる位置がわからない時は中心位のこと思い出してくださいね。