こんにちは巣鴨ヴェリ歯科クリニック院長の田島です。当院では保険で行うプラスチック治療とは別に、より歯を自然に、きれいに作るダイレクトボンディング治療を行なっています。
ダイレクトボンディング法
当院で施術するダイレクトボンディング法ではTOKUYAMA dentalのアステリアやENAコンポジットレジン(イタリア製)を使用しております。
ペンタラミナコンセプトと呼ばれる技法を使い一つの欠損した場所に5つのレイヤー層を作り自然な歯を作り出します。簡単にいうと5色のコンポジットレジンを使います。
例えば肌にメイクをするとき、コンシーラーでシミを隠し、ベースで肌色を整え、ハイライトで細かい部分を化粧するのと同じように歯も単色で充填するのではなく歯の内部の色、歯茎部の色、表面の色、切端の色は全て違いのでそれぞれ合った色のコンポジットレジンで治療を行います。
まずはカウンセリング時にシェードテイキング(色の選択)を行います。写真は3方向から撮影し遠目で色を見ます。デンチンシェード、エナメルシェードを貼り反射、白黒にさせたりしてコントラストを見ます。また欠損部が大きい方は歯型をとりワックスアップをして歯の形状を作ったりもします。治療時にこれを使用します。
その後ラバーダムをして唾液や汚染物の排除を行います。(歯のコンタクト状況により使用できない場合もある)ダイレクトボンディング治療におけるラバーダムの使用には諸説ありフランスの歯科医ロレンツォバニー二により呼気、出血、唾液や口腔内の湿度によりコンポジットレジンの接着に影響があることが提唱され以来多くの歯科医によりラバーダムの使用が行われております。
ダイレクトボンディング治療は1歯30分から1時間ほどかかります。歯の欠損状況により異なります。奥歯(臼歯部)においても同様に天然の歯と同じように歯の尖ってる場所、溝を作り、ステインを使ってより自然に仕上げます。
最後に研磨作業を行い歯に艶を出します。ここが一番手間のかかる作業であり大事なところです。それぞれ3種の研磨ブラシを使い艶出し剤も荒研磨、細研磨、艶いれを変えていきます。一回で治療を終えますが、コンポジットレジンは48時間でほんの少し収縮します。当院では一度で終わっても可能であれば翌週に研磨治療をお勧めしています。
ダイレクトボンディング法と保険コンポジットレジンの違い
①強度、摩耗性、吸水性が違う
フィラーと呼ばれる粒子の含有率が異なり保険治療ではフィラーが少ないので割れやすく、色がつきやすいことがあります。
②多種多様な色を組み合わせられる(保険治療はない)
歯の色を選択し組み合わせて使用できるのに対し、保険治療では最低限健康に生きていくための治療のため色を多くは選択できません。
ヴェリ歯科クリニックでのダイレクトボンディング費用
歯茎部付近の単純なもの 2万円(税別)
歯と歯の隣接部を伴う複雑なもの 3万円(税別)
歯の切端を含む大きく欠損したもの(waxup作成が必要) 5万円(税別)
ダイレクトボンディング注意点
かみ合わせによっては向いていない方もいます。
歯の欠損部が大きい場合は向いてない場合もあります。
割れる可能性があります。
色が付く場合もあります。(研磨で取れます。)