こんにちはヴェリ歯科クリニック院長の田島です。
テレビのニュースでタレントの堀ちえみさんが舌ガンステージ4を公表されました。ステージ4はリンパ節の転移が見られる非常に重度な状態です。
私も学生時代に舌癌の患者様を担当していたことがあります。日頃行っている歯科の診療とは異なり口腔外科という専門分野で行い主に外科手術や放射線治療によって治療を行っていたことを思い出します。
お口の中にできる口腔ガンや舌ガンは本人が気づくよりも歯科受診によって多くは見つかります。なぜなら初期は痛みもなくご自身で発見することが難しいからです。
もしできることなら歯科検診や継続受診をこまめに来ていただくことがガンの早期発見になり再発予防にもつながります。
舌ガンや口腔ガン3つのチェック
①合わない詰め物や入れ歯がありよく舌や口に傷がつく
特に奥歯など舌の側面内側を噛んだりして同じところに傷がつく方は要注意です。詰め物が歯と合わず鋭利な部分が頬や舌に当たっていませんか?詰め物をやり直すか鋭利な部分を調整してもらうなどの対応をしてもらいましょう。
②タバコ、ビール、刺激物をよく好んで摂取する
タバコ、ビール、辛いものをよく摂取する方は口の粘膜や喉の粘膜を慢性的に傷つけている可能性があります。
お口の中の粘膜は体の中で一番繊細な場所です。肌の中に存在するいわゆる角質というものがありませんのでダイレクトに刺激を受けます。慢性的な刺激はがん細胞を増殖させる可能性があります。
③昔から頬や舌にしこりやできものがあるが気にならない
例えば舌や頬粘膜に白いヒダのようなしこりがある場合、白板症と呼ばれるガン一歩手前の状態があります。ご自身では気づくことは難しく、我々歯科医師もすぐ診て断定することはできません。特に舌の奥や口奥の場合なお見つけづらいです。
昔からこう言ったできものがありそれが最近大きくなったり、硬いしこりになったりした場合は早めに歯科受診をしましょう。直接口腔外科に行かれるのもいいでしょう。
口腔ガンにならないためにまずは歯科受診
かかりつけの歯科医院がある場合は年に3回くらいは受診をお勧めします。なぜなら我々一般の歯科医師にもガン判断は難しく初診で来られても口内炎との判別が難しいからです。口内炎であれば早期に治りますがガンは治りません。
できたものがガンかどうかは最終的に細胞診、組織診と言って直接できものをガン専門の病理医に診断してもらう必要があります。
確かドラマでTOKIO長瀬さんがやられてた『フラジャイル』みたいな方が行います。
我々一般歯科でできること口腔外科や病理医などの専門医が出来ることで患者様のお口の中がずっと健康でいられるよう努めてまいります。